不動産売却に必要な期間は、一般的に半年程度です。不動産売却 手順を見ていくと、まず最初に行う査定に必要な日数は4日~7日です。簡易査定なら当日中に結果が出ますが、詳細な金額を出すためには不動産業者に訪問してもらい、実際に物件を細部まで見てもらう必要があります。訪問査定を受けた後、業者選びに必要な日数は3日~5日です。査定の金額や売却プランを比較しながら、業者選びをしましょう。
業者選びの比較が終わり本命の不動産業者が決まったら、仲介業務を委託する媒介契約を締結します。媒介契約の契約期間は、最長で90日です。基本的に約3カ月での売却を目指しますが、期間内に売却できなければ契約を延長したり、他の不動産業者を選び直します。媒介契約を締結したら、ここからが本番です。売りに出した不動産の買い手を探すため広告を出したり、興味を持った買い手に実際に見てもらいます。買い手を探すために必要な日数は、90日程度です。つまり不動産売却には半年程度必要といわれているものの、スムーズに進めば3カ月で家を売ることも可能になるわけです。
スムーズに買い手が見つかればさらに短縮することも無理ではなく、逆を言えば買い手がなかなか見つからないと1年以上売れないケースも珍しくありません。買い手が見つかってからの不動産売買 流れは、買主と契約を結び引き渡します。契約を結ぶまでの期間は4日~7日、引き渡しまでは30日前後が一般的です。このような不動産売却の手順のなかで、3カ月で家を売るために重要なウエイトを占めているのは売却活動です。
景気が良い時には1か月半から2か月程度で買主を見つけられましたが、現在では難しいとされています。しかしいくつかのポイントを意識すると、期間の短縮はできます。不動産売買の流れを短縮し3カ月で家を売るためには、積極的な宣伝活動がポイントです。あらかじめ宣伝活動の構想を練り上げ、多くの人に伝わるように活動します。具体的には、宣伝方法の多様化です。新聞の折り込みチラシやインターネットなど、複数のメディアを使って情報を発信することで、家を探している人の目に触れやすくなります。
宣伝を大きく行うと、売りに出した不動産に興味を持つ買い手も見つかりやすいでしょう。宣伝活動の基本的な方針は、仲介業務を委託した不動産業者が決定します。そのため宣伝を大きく行うなら、契約を結ぶ前に販促活動について尋ねておくのがおすすめです。販促活動に力を入れ積極的に広告展開をしてくれる不動産業者なら、十分な効果を期待できます。また全国にネットワークを持っている不動産業者なら、購入希望者へのアプローチもしやすいです。業者選びでは、幅広くかつ宣伝を大きく行う業者を選ぶのが3カ月で売るためのポイントです。3カ月で家を売るためには、売却活動を始めるタイミングも重要です。不動産売買にも一年の中で活発なオンシーズンと、そうでないオフシーズンがあります。
売却活動を始めるタイミングで最適なのは、転勤や転職、子どもの進学がある春です。家を買うタイミングとしては一年の中でも最適なので、中古住宅の需要も高まり一年で最も不動産が売れやすい時期です。また決算期や学期の変わり目である秋もオンシーズンで、売却活動を始めるタイミングとして良いでしょう。売却活動を始めるタイミングがオンシーズンからずれると売れにくくなるので、不動産業者と相談しながら最適な時期を選んでください。不動産売買の流れの中には、購入希望者に実際に物件を見てもらう内覧があります。購入希望者は立地や価格などの条件を見てマッチすれば、内覧で最終確認してから購入を決めます。内覧で物件の印象が悪くなると、購入希望者には好条件でも契約までたどりつきません。実際の不動産売買では内覧希望者は多くいるものの、契約までこぎつけられないケースは数多くあります。
スピーディーに家を売るためには、物件の印象を良くすることも大切です。室内の整理整頓をしたり、屋外も含めて清掃しきれいな状態にしておけば、物件の印象を良くすることができて契約まで進めます。物件の印象を良くするために利用したいのが、ホームステージングです。ホームステージングとは、専門家が売りに出した物件をモデルルームのように演出するサービスです。家具や照明、小物などを駆使して室内をステージングすると、見違えるほど物件の印象が良くなります。
日本ではまだまだホームステージングは広がっていませんが、海外の不動産売買では一般的です。ホームステージングには売却活動の短縮化のほかに、高額売却にもつながる効果もあるとされています。現在の住まいを3カ月で売却するためには、不動産売却の手順の中でも最も時間がかかる売却活動の短縮がポイントです。宣伝を大きく行う、売却活動を始めるタイミングを見極める、ホームステージングで物件の印象を良くする、この3つを押さえれば3カ月で家を売るのも無理ではありません。