売却を考えて鑑定士による査定を受けたが査定額が予想より低すぎる、そんな場合にはどうにかして不動産評価価格をアップさせたいものです。不動産の価値は立地や築年数など、様々な要素に影響されます。築年数そのものを変えることはできませんが、リフォームやリノベーションを施すことによって物件の魅力を高めることは可能です。
リフォームやリノベーションによって内装や外観、設備を一新すれば評価価格を高めることができるでしょう。しかし施工に高額な費用がかかってしまうようでは、意味がありません。施工費用がかさんでしまうと、評価額が上がっても結果として損をしてしまう可能性があります。格安リノベーションによって効果的に不動産の価値を高める、ということが大切となります。どういった点を重視してリノベーションをしていくべきでしょうか。評価をあげる為の事前改修アイディアについて、詳しくチェックしていきましょう。
重要なのは、低費用に施工が可能なこと、そして評価額に影響しやすいこと、という2点です。生活感がある状態の中古物件は、評価額が低くなりやすいとされています。このため生活感があらわれやすいポイントを重点的に改装していくことが、大切となるでしょう。
比較的低費用に行いやすいリノベーションとして、クロスや床の張り替えが挙げられます。壁紙がくすんでいたり、床に傷があると古い物件だという印象を与えてしまいがちです。壁と床をリノベーションによって一新すれば、それだけで見た目の良さを向上することができます。さらに余裕があるのなら、トイレやキッチン、バスルームといった水まわりも新しくしておきたいものです。設備面が古く劣化していると、物件としての魅力が低下してしまいます。水まわり設備を一新しておけば、新築のような印象を与えることができるでしょう。
間取りを変えるなど、大規模なリノベーションの施工にはそれなりの費用がかかります。不動産評価価格の向上を目的としてリノベーションを行うのなら、そうした大規模な施工は避けたほうが無難です。
低コストのリノベーションによって評価額をアップできれば、売却を有利にすすめることができます。しかし物件の状態によっては、リノベーション費用が高く付きすぎてしまいトータルでマイナスとなる可能性もあるでしょう。自己判断でリノベーションを行わず、不動産業者と相談をしながら判断したほうが安心だといえます。